僕は吹奏楽の専門家ではないので「パートで音色をそろえる」ノウハウは残念ながらありません。
僕自身アマチュアの頃はパートで音色を乱していた方だと思うしね(笑)。
コンクール的にはマシーンのように全員がびたーっと合う方がよかったりするんだろうね。音色をそろえるのに簡単なのはパート全員が同じ楽器(機種)、マウスピースを使うこと。ピッチも音色も楽勝で合います。こういうことを実行している学校はけっこうあると聞きます。でもこれって本当の「アンサンブル」でしょうか? だいたい音色をそろえるということにどれほどの意味があるんだろう、と考えてしまいます。様々な音色、個性が集まることでアンサンブルにむしろ面白みや深みが増す(そこでしか聴けない世界でただひとつのサウンドが生まれる)と僕は思うんだけど。
ある程度きちっとした奏法で吹いているという前提で(こればかりは実際に音を聞かないとどうしようもないのでね)、むしろ重視してほしいのは、あるパッセージを演奏する時の発音と音質を統一することです。発音が「タ」なのか「ダ」なのか「ナ」なのか・・・とか、フォーカスされた(焦点をしぼった)音なのか、フォーカスがあまいにじんだ感じなのかとか。そこを統一しないと、言ってみれば合唱で全員が違う「歌詞」で歌っていることになります。先生のおっしゃるところの『音がクラの音じゃない』は発音のまずさ&不統一を改善することで、『音色をあわせなさい』はそのパッセージに適した音質を全員がしっかりとイメージをもつことで、かなり状況は良い方向に向かうのではないでしょうか。
そのほか「高音域」「きれいな音」に関しては当サイトQ&Aの#54,57あたり、ついでながら「ピッチ」に関して#43,59,60あたりに出ているので、参考にしてください。
(2006/02/09)
【谷口英治】