うーん、悩んでるねぇ。いいことだ!悩んでるということは意識を持って練習しているということだからね。
さて音が響かないということ、実は原因を半分以上見つけてるみたいだよ、自分で。
それは最後の方のセンテンス「高い音がホントに響かなくて・・・」のところ。そう高音がうまくいってないことと響かないことは同じ原因と考えられなくもないんだ。おそらくやわらかーいやさしーい感じの音の持ち主なんじゃないかな? それはそれでクラリネットの重要な持ち味のひとつなんだけど、それを遠くまで飛ばして響かせるには、音に「芯」が必要なんだ。芯とは音の中の硬い感じの成分で、高い倍音のバランスが大きいほど硬くとんがった音になる。これが多すぎるとキツい音になってしまうんだけど、楽器を響かせるには絶対に必要な要素なんだ。やわらかくマイルドな音をつくろうとするあまり、この芯が無くなってしまっている人が上手な人の中にも意外と多い。また芯が無い=高次倍音が少ない=高音域がうまくいかない、ということも考えられるというわけ。
まわりの上手な人や、できればプロの演奏家の音を至近距離で聴く機会があるといいな。注意深く観察すると美しい音の中にもしっかりと硬質な部分が保たれていることに気づくはずだ。それが聞き取れるようになれば、出口は近い! それから芯のある音を出すにはリードを元気に振動させなきゃならない。そのためにはリードの振動を殺しすぎないよう、つまり噛み過ぎアンブシュアにならないように気をつけよう。
(2006/01/20)
【谷口英治】