楽器でないとすれば二つの原因が考えられます。
一つはアンブシュア(マウスピースをくわえる口の状態)、もう一つはマウスピース。
まずは前者のチェックから。下唇はきちんと内側に巻けていますか。べろーんと外側にめくれている(結果として「う」を発音しているような口の形に見える)ようだと、コントロールに必要な支えが得られません。また下あごにしわがよる、いわゆる「梅干し」ができるようだと、やはり下唇の支えが不十分です。ここに原因があるようならば、もう一度初心に戻ってアンブシュアを作り直すことをすすめます。今のやり方にすがっていては決してうまくいきません。またこのあたりはどんな教則本にも載ってるし、あるいは吹奏楽雑誌などでも繰り返しとりあげている内容なので、それらを参考に丁寧に調整してみよう。
口の形がそこそこ大丈夫そうならば、今度はhigh-Bbを吹きつつアンブシュアを締めてみて。もっと簡単に言うともうちょっと噛んでみて。それでピッチが改善されるようならば、高音域のアンブシュアがゆるいということになります。たしかにクラリネットは他の楽器にくらべて、口やあごが動かない楽器だけど、それはアンブシュアが一定だということではありません。「それぞれの音に適した口の状態がある」と考えてください(それが外見上目立つくらい動くのは動かし過ぎだということ)。つまりオクターブ下のBbを吹く時とhigh-Bbを吹く時ではアンブシュアの状態は明らかに違っているのが正解です。
どうもその辺も問題ないんだけどなー、という場合はマウスピースだね。マウスピースって同じモデルでもピッチの良いの悪いのってけっこう差があるんだよ。いろんな人のマウスピースを借りて吹いてみるといいかもね。それでもやっぱりピッチ悪いーという時は、もう一度より厳しい目で、奏法をチェックしてみよう。がんばって!
(2006/01/20)
【谷口英治】