谷口さんの後輩にあたります。 私は高校卒業依頼クラリネットをいったんやめています。でもたまに吹きたくなって思いつきで音を 出したりしていました。最近また一人でですが、吹いてみようかと考えています。久々に吹き始めて 改めて思うことがあるので質問させていただきます。 私は吹いていると下唇の裏側に歯の跡がつき、痛くなる(特に久しぶりに吹いた時)のですが、こ れは現役時代にも経験したことがあります。アンブシュアに問題があるのでしょうか?改善策などを 教えてください。 それから、基礎練習についてですが、現役でやっていた経験があるにも関わらず、いまいちロン グトーンのやり方がわかりません。ただただ音を出しているだけで、なんとなく楽器が鳴り易くなる のを待っているような状態です。どんなことに注意しながらやればよいのでしょうか? もうひとつ、以前に比べて高音が出しづらくなっています。現役の頃に比べて、練習量は当然ちが うのですが以前も高音は苦手で、真ん中のCから2オクターブ以上上になると、力が入って緊張し、 口をきつくしめてしまい、音と呼べない音が鳴ってしまいます。 6年間の経験がありながら、お恥ずかしい質問ですが、ぜひ教えてください。
なんね、後輩ね。倉校の後輩ちゅうことね。(以上北九州弁のアーティキュレーションで) さて、下唇の裏に歯形がついて痛いのは、歯が肉に接している以上ある程度は仕方がないことです。僕も慣れない吹奏楽のリハーサルなんかを半日くらいやったりすると結構「痛って〜」という感じになります。これは毎日練習を繰り返していれば(鍛えられるのか)徐々に解消していくことです。だからこそ短時間でいいから毎日楽器をくわえることが大切なのです。 ただ多少噛み過ぎのきらいはあるので、その場合注意が必要です。マウスピースをくわえる時は横から息が漏れないようしっかりしたアンブシュアが必要ですが、このことと噛むことを混同してはいけません。噛むということはリードの振動を妨げる行為ですから、できるだけ噛む力をリードに加えない方がいいに決まってますよね。実際に貴方の状況を見てみないと何とも言えないのですが、このあたりの事、入門書や雑誌をはじめいろんな本に書いてあるので、もう一度じっくり読み直してみては。 また高音域で口をきつくしめてしまうということですが、これははっきり言って間違いです。第三倍音から上(レジスタキー使用音域以上)は第一倍音列(レジスタキーより下の音域)よりも下の歯の位置はあきらかに外側に動きます。このあたりは『クラリネットのためのトレーニングブック/チャールズ・ナイディッヒ,大島文子 共著』(音楽之友社)に詳しく書いてありますので参考にしてみては。 前後しましたが、ロングトーンに関して。ただ何となくやっているロングトーンほどムダなものはありません。ロングトーンでいちばん大切なのは「イメージ」だと思います。発音する前に必ずどういう音を出すのか明確なイメージを持ってください。持てないようでしたら、それは音楽的インプットが不足しているのですよ。CDを聴いたりコンサートに行ったり、できるだけ上手な人の音を間近で聴いて、理想的な音のイメージをしっかり持てれば、それに少しでも近付けるように・・・とロングトーンするわけです。 【谷口英治】
© Taniguchi Eiji /音楽事務所アーテム 1997-2007
E- Mail: eiji@atem-music.com