はじめまして。 私は高二で、3rdを担当しているんですが3rdは三年がいないので私が一年生を見ないといけないんですが、ピッチがどうしても合わないんです。ピッチを合わせるにはどういった練習をすればいいんでしょうか?
ピッチを合わせる、つまりひとりひとりが良いピッチで演奏できるようになればよいのですが、そのためには正しいピッチを聞き分けられること、正しいピッチがコントロールできる奏法をすること、この二つの事がポイントになります。 チューナーのような絶対音感を持っている人はよいのですが、多くの人は私同様そうではありません。合奏の際に必要なのは周りで鳴っている音に対して自分がどうなのか(高いのか低いのか)を聞き分ける耳です。これがなければピッチを合わせようがありません。しかしこの感覚は一朝一夕に培えるものでなく、日頃から心がけて鳴っている音に合わせる訓練をするしかありません。その心がけとは、チューニングの際にメーターを使うのでなく耳で合わせる・・・正しく調律されたピアノあるいはキーボードの音に合わせる、二人以上人がいたら挨拶がわりに音を合わせてみる(この時にオクターブや2オクターブ離れた音程でも合わせてみる)、他の楽器とも合わせてみる(音色が異なる楽器とのピッチ合わせはとてもよい訓練になる)etc・・・。このようなことをパートひいてはバンド全体の習慣にしてしまってはいかがでしょう。 さあその訓練の基礎となる安定した奏法の確立ですが、チェック方法として皆さんにおすすめしたいのは「原点に戻っマウスピースでロングトーンする」ことです。アンブシュアが良ければマウスピースだけで吹くとでhigh-C#に近い音が鳴るはずです。またその時に唇を締め付けて無理やりピッチをキープしたような音でなく、太く豊かな音量でまっすぐ鳴らせるように調整します。次にマウスピースのみでタンギングしてみましょう。楽器で吹いていた時には目立たなかったタンギングの不安定さが気になるはずです。この辺りをきちっとコントロールできるようになった上で、そのフォームを崩さないようにして楽器を吹いてみて下さい。低い音域から高い音域までピッチ音色ともすっきりとした安定感が得られるはず(クラリネットはそういう優れたメカなんです!あ、もちろんまともな楽器を使っていることが前提ですが)。初級〜中級レベルの人は曲をやっていくうちに、いろんな音域の音を何とかして出そうとするあまり意外とこの基本の部分がガタガタになっていることが多いのです。これもぜひパートで実践してほしいことです。 最後に、ピッチを合わせよう合わせようとして消極的な吹き方になっている人はいませんか。こういう人が紛れているとピッチは合っていても何となく焦点のぼやけたにごったアンサンブルになってしまいます。おっかなびっくり吹いている細い音よりも元気に楽器を鳴らしている音の方がずっとピッチは合いやすいですよ。多少のピッチのズレには目をつぶって全員がしっかり歌って吹く習慣をつける方が、長い目で見ると良い結果が得られるかもしれません。 【谷口英治】 ※注:マウスピースのみで吹いて出るピッチをチェックすることには賛否あり。 実際の演奏ではそのポイントに固定して吹くわけではなく、音域によっても変化しているはずである。 ここではあくまでも「噛み過ぎ」「緩めすぎ」チェックの目安としてhigh-C♯というピッチを提示。high-C♯では低すぎるという意見もあればhigh-Dでは高すぎるという意見も。 ようするにその間で安定させられれば標準と考えてよいのでは。 結局のところは楽器から出てくる音質で判断するのがどうも正解のようだ。 谷口(2003.9/26)
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