はじめまして,私は高校2年で吹奏楽部でクラリネットを吹いている男子です。 現在吹奏楽も十分楽しんでいたのですが,ベニーグッドマンのCDを聴いてとても感動しました。その影響でジャズを始めたいと思っています。しかし吹奏楽とジャズを両立していくのは無理なのでしょうか? 現在楽器等の購入を考えています。先の通り吹奏楽もジャズもしたいというこのわがまま者に,どちらにも適した(?)マウスピース,リガチャー,楽器などはないでしょうか? 中学からクラリネットを始めたのですが,リードや音色についてまだまだ自信がありません。なにかよい参考になるものはないでしょうか?
このコーナーの他の質問に対する回答にもありますが、クラリネットの場合、基本の部分ではジャズもクラシック(吹奏楽を含む)も全く同じです。マウスピース、リード等の仕掛けや楽器もサックスでははっきりした区別があるのにくらべて、クラリネットは全く同じもを使用するのが主流になっています。これはベニ−・グッドマンの功績によるものだと感謝すべきかもしれません。 1950年代以降のグッドマンはクラシック的奏法を完璧にマスターした上でジャズを演奏しており、もちろん人気絶頂だった30〜40年代もいいのですが、さらに余裕を持って美しい音ですきのない演奏を展開します。その後のジャズクラリネット奏者のほとんどがその姿勢に影響を受け今日があるわけです。もちろんもう少しトラディショナルなスタイルのジャズ(例えばデキシーやニューオリンズジャズ)では、より個性的な表現を求めて現在でも特殊な仕掛けや楽器を使うプレイヤーはいます。が、どういう方向に進むにしても今はとにかく標準的な状態で基礎力をばっちり身につけておいた方が絶対得ですよ。 というわけで吹奏楽とジャズの両立は全然問題ないし、楽器もクラシック的な観点で良いと思われるものを選べば間違いないと断言しておきます。 もちろん吹奏楽のパート譜をひとりだけ勝手にジャズのニュアンスで吹いたり、ジャズのソロをパート譜のように真面目にやるのではダメです。そこはきちっと頭を切り替えて。私が高校の頃は、吹奏楽の練習が終わったらひとりでジャズの練習という毎日でした。当然他の人の2倍は吹くわけですから上手くもなるわけですよ。 音づくりの参考は、当たり前のことですがとにかく良い音、いろんな音を積極的に聞くことです。CDはもちろん生で聞く機会があったらできるだけ出かけて行きましょう。そして聞こえてくる音を味わうのはもちろんですが、どのように吹いたら離れたところで聞いている聴衆にそう聞こえるのかを考えてみましょう。聞こえてくる音と実際に自分が出している音(奏者自身が聞こえている音)とは随分違うもの、これは大きなヒントですよ。 【谷口英治】
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