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  今回はじめてホームページをみました。とても勉強になります。特にQ&Aでは丁寧な解説に感動し、私も質問を送りたくなりました。
 
 質問を考えてみて、とにかく最初に思い浮かんだのは、高音のタンギングがうまくいかないことです。他の方の質問で、タンギングは息が重要だとおっしゃっていましたが、では、高音部で、やわらかい、pで、しかもはっきりとしたタンギングをする練習はどのようにすればいいでしょうか。

 ( 24才OLクラリネット歴12年目)



 高音部のタンギング、私も研究中です。「高音部で、やわらかい、pで、はっきりした」ということですが、この中で「やわらかい」というのがちょっとポイントになるかもしれません。
 問題は「やわらかさ」の質です。いくらppであってもはっきりした発音を保っていなければならない(クラリネット特有のあたたかい音の太さを保ちながら)と思います。ふわ〜っとしすぎてたり、ぽわ〜っとしてたり、ぼんやり、ふにゃふにゃ・・・・ついつい息のスピードを殺し過ぎてそんな風にはなっていません か。

 ある雑誌である有名なクラシックのプレイヤーが「高音域をやわらかくなんてのはムリ、はっきり硬めに発音すべき」と言い切っていました。(・・・でもそれは言葉の表現の問題もあると思うんです。そういうプレイヤーの演奏を聴いてアマチュアは「高音域の音やわらかいなぁ、なんて感じたりしてるわけですから) 

 私はたまに吹奏楽に参加することがあるのですが、クラシックの若手のプレイヤーの発音の潔さには驚かされます。特に高音域は私達ジャズプレイヤーよりソリッドな(硬い)音でアグレッシブに吹いている印象があります。たしかにアンサンブルの中では、正確な音の立ち上がりですっきり伸びやかに聴こえてきていいんですよ。「な るほど、そういうふうに吹くのかぁ」なんて感心してしまします。
 
 音は吹いているその場所だけで完成されるものではなくて、その会場の響きも含めて聴く側には伝わります。どんなダイナミックスであっても音の芯を失わずに楽器がきちっと鳴っている状態でなければ聴衆には貧弱な細い音としてしか伝わりません。またそうした正しい発音で鳴っている時は会場に美しく響いて「やわらかい」音に聴こえるのではないでしょうか。
 気をつけるポイントは、先ほど述べたように息のスピードです。pでも息のスピードを落とさない、というのは初めはイメージしにくいかもしれません。私も実際に物理的にはどうなっているのかはわかりませんが、確かにそういうイメージなんです。
 
 練習方法としては、まずfでしっかり楽器を鳴らしてはっきりかつ美しいタンギングを完成させる。その質を変えないように気をつけながら慎重にpの方に拡張していく・・・月並みですがこれがいちばんです。時間をかけてやれば必ずしっかりした「やわらかく」響くpのタンギングが演奏できるようになります。

【谷口英治】


 




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