<Q> はじめまして。中学・高校と吹奏楽でクラリネットを吹き、大学でジャズを始 めました。大学でも吹奏楽に参加したことがあるのですが、その時にアンブシュアのことで指摘を受けました。私はクラリネットを吹くときにどうしても下あごにしわがよってしまうのですが、そのせいで音程が定まりにくいこと、クラを続けるなら直し たほうがよいと言われました。やはり直したほうがよいのでしょうか? 自分でも直し てみようかと思うのですが、その吹き方が染み付いてしまってなかなか直せません。直した ほうがよいのでしたら何かよい練習法はありませんか? (北海道 大学生 21歳 女性)
「下あごにしわがよる」・・・いわゆる「梅干し」ができてしまう状態でしょうか。そのようなアンブシュアでは確かに音程が安定しにくいと思います。どうしても演奏中に下唇が動いてしまうからです。クラリネットを続けていくのなら早いうちに直した方がよいでしょう。 自分のアンブシュアを鏡でよく観察してみましょう。下唇がリードに押しつぶされて外側にめくれる感じになってはいませんか? 下唇はある程度内側に巻き込んで(「巻き込む」というほどしっかり巻き込むのも良くないのだけれど)下の歯にかぶせます。この巻き方が浅いほど固めのはっきりした音色になり、深いほど音色がやわらかい分音の立ち上がりが鈍くなります。いずれにしても極端なのはかえってマイナスになってしまいます。自分の理想の音色とコントロールとのバランスで塩梅を決めていくわけです。 またこの時に「おちょぼ口」にならないように。口紅を塗る時に(って僕は塗らないけど)下唇をピーンと張りますよね。あの感じでマウスピースを乗せるとかなりいい形になります。始めは慣れないと口の横から息が漏れるかもしれませんが、口角をつり上げるような形で、そう、ちょっと微笑んだような感じになると安定してくるはずです。 かくいう僕もいまだに毎日アンブシュアには悩んでします。そしてより良い音を作るためには、時には今までの自分のスタイルを捨てなければならないこともあると思っています。一流と言われたプロ野球選手が不振に陥り、二軍で徹底的に基礎からフォームを作り直して復帰、以前にもまして素晴らしいプレーをしているのを見ると、全く頭が下がります。 【谷口英治】
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