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  初めてお便りします。いつも谷口さんのページを拝見してます。
 3ヶ月前に、20年振りにクラリネットを再開しました。高校生の時に、 10ヶ月だけ経験があります。今、市民のオーケストラに入ろうと思って、 個人で練習しています。ほぼ毎日、ロングトーンとスケールの練習(半音階も含む) とアルペジオを少し、という基礎練習だけの日々をここ3ヶ月間つずけています。 この練習に約2時間ほどかけていますが、いま楽団に入っているわけではないので、 何もわからず、そのあとの効果的な練習はどんなものがよいかを教えて頂きたいのですが。
 スケールもアルペジオもまだまだですが、このままでは飽きてしまうので。
 なお、演奏会には時々行って、刺激をうけているのですが。




 ほぼ毎日ロングトーンとスケールの練習(半音階も含む)とアルペジオを少し、と いう基礎練習を約2時間3ヶ月間続けているとのこと・・・えらいっ!皆さん見習い ましょう。これからどのような音楽をやるにしても日々の努力で培ったしっかりした 基礎力は強い武器になります。これからももっともっとやりましょう!と言いたいと ころですが・・・「このままでは飽きてしまうので」そうなんです、飽きてしまって は困ります。
 だいたい無味乾燥な基礎練習に時間をかけ過ぎると集中力も低下してきて、気をつ けないと逆に奏法に変なクセがついたりすることもあります。また基礎練習の時は見 事に吹くのに、いざ曲になるとその技術がほとんど活かされない人もいます。特に後 者は「練習の為の練習」に陥っているのだと思います。
 
 僕個人の意見ですが、音楽の一番大切で素晴らしい要素はお客を楽しませることだ と思います。そのための道具(楽器)の使い方の訓練が基礎練習なわけで、その目標 には必ず表現するもの(曲)が見えてなければならないと思います。漫然と基礎練習 のルーティーンを繰り返すよりも「この曲のこの部分をよどみなく吹くために、良い 音で響かせるために」という動機があってやる方が楽しいし伸びるのも早い、僕はそう信じています。
 
 つまりアドバイスとしては、基礎練習をもっと集中して、あるいは無駄なことをや っていないかもう一度内容をチェックして短縮する。余った時間で何か好きな曲を吹 いて楽しんでみて下さい。ポピュラーでもクラシックの曲集でもエチュードでも何で もいいと思います。そしてそれらを吹く時はつねに、いずれは人前で吹くんだという イメージを持って取り組んで下さい。クラリネットを吹くことの喜びと練習への意欲 が一層高まるはずです。

【谷口英治】


 




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