<Q> はじめまして。私は中学生の頃吹奏楽でクラリネットをやっていたのですが、1年程前からJAZZを始めようと思い練習をしています。しかし、なかなかビブラートがうまくかけられません。ビブラートのこつがあれば教えて下さい。また、JAZZに適したマウスピースやリードがあれば教えて下さい。(私が現在使っている楽器は”LeblancのEsprit”マウスピースは”Vandorenの5RV”です。) (川崎市 会社員)
<ビブラートについて> ビブラートのかけ方はいくつか方法があるようですが、最も一般的で易しいのは下唇の弛緩で音程を変化させるものだと思います。たぶんあなたもこのやり方でトライしているのでは? コツというほどのものもないのですが一応基本としては、 1.まず通常のアンブシュアで吹きながら、 2.「オ」を発音するような気持ちで下あごを少しずつ下げてゆく(この時当然ピッチは少し下がります) 3.もとのアンブシュアに戻す…以上の繰り返しになります。 注意する点は、下あごを下げるときに基本アンブシュアの唇の形が崩れない―唇を突き出したりしない―ようにすることと、唇をリラックスさせてマウスピースを包みこむようにして横から息がもれないようにすること、そしていつでも元のアンブシュアに戻れるということです。もうお気づきかもしれませんが、クラリネットのビブラートは正規のピッチとそれより低めのピッチの間を行き来して生み出すもので、ピッチを高い方に歪ませることはしません。(少なくとも僕はそのやり方が最もスマートでモダンだと思います。) ちなみに同じ唇の使い方で音のしゃくり上げ、しゃくり下げ、グリッサンド等もできるようになります。この下唇を自由にコントロールすることは、リード楽器奏者にとってはとても大切なことで、クラシックの教則本にも例えば高いCの運指のまま下唇を緩めていってBやBbの音程を出す練習がのっていたりします。 あとはあなたがどのようなビブラートをかけたいのかが問題です。ジャズの表現の中でビブラートはこぶしのようなもので常に使うとは限りません。むしろ不必要なビブラートは演奏を大変ダサいものにしてしまします。どのようなフレーズでどれくらいの速さの、どれくらいの深さのビブラートをかければ最も効果的か、これはもうひたすらCD等を聴いたり、ライブに出かけたりして(僕のライブにも来てね!)センスを磨くしかありません。 <マウスピース、リードについて> クラリネットの場合、特殊な場合(ニューオリンズジャズなどの独特な奏法)を除いては、特にジャズ用のセッティングがあるわけではありません。今お使いの5RV(僕もこれでレコーディングしたりしています)で十分です。が、もしもう少しパワーが欲しいようでしたら、少しだけ開きの広いマウスピース(同じくバンドレンの5RVライヤー,11.1,11.6,B40,B44,B45など)を試してみては。僕はステージではB45ライヤー・プロファイルという5RVにくらべるとかなり開きの広いのを使っていますが…。 長くなりましたが、これで終わります。がんばって下さい。 【谷口英治】 ※注:ビブラートに関しては雑誌「ザ・クラリネット」(アルソ出版)vol.13以降でも詳しく解説。 谷口(2003.9/26)
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