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 楽器についていろいろ悩んでいます。プロの方はたくさん楽器を持っているときいたのですが、 谷口さんもいろいろ持っていらっしゃるのですか?もしいろいろお持ちであれば、それぞれの楽器に どんな感想を抱いているのでしょうか?参考にしたいので、ぜひ教えて頂きたいのですが、、、、、。
(匿名 匿住所)


 現在持っている楽器は5〜6本といったところです。僕はジャズのプレイヤー(と言っても奏法はきわめてクラシック寄り)なので楽器に対する要求はクラシックの人と少し異なるかもしれませんが、それはクラシック畑の人でもオーケストラか、室内楽か、コンチェルトのソリストか、吹奏楽かによっても違ってくるようです。

 まず現在メインで使用しているのはハンマーシュミット。オーストリアの楽器でウィーン・ボア(ドイツ式に近い)でありながらキー・システムはフレンチ・ボエム(つまり普通の運指)です。マウス・ピースはボエム用のもの(バンドレン5RVライヤー等)を使っています。ドイツ系らしく、太く柔らかい落ち着いた(少し暗めの)音色が出ます。これは他のフランス式とは明らかに違う特色で、その傾向の音が好きな人にとっては音づくりにとても強い味方となります。機会があればぜひ試奏してみる価値有りです。(東京は大久保の石森管楽器店で取り扱っています。)

 ハンマーシュミットの次によく使用しているのがルブラン「コンチェルト」。あのエディ・ダニエルズが吹いていることでも有名なモデルです。フランス式の中では落ち着いた音色ですが、明るさもバランスよくあわせ持っています。音抜けの良さ、鳴り、反応も新品の時から抜群です。「コンチェルト」の次のランクの「インフィニティ」もクオリティーではひけを取らず、さらに素直な吹きごこちがごきげんです。価格が手ごろなのも嬉しい。(東京は新大久保のDACで取り扱っています。)

 クランポンはR13のプレスティージュを持っています。一般的にプレスティージュと言うとRCのプレスティージュですが、R13の方が素直に力強く鳴ってくれるような気がします。ジャズではある程度音量も要求されるのでパワーに対応してくれる(音が割れたり痩せたりしないなど)ことは重要なのです。室内楽的な音が欲しいときにクランポンならではの繊細さを活かして愛用しています。

 ヤマハはニュー・カスタム・シリーズのAEを学生時代からプロになりたての頃まで使っていました。最近の状況はよく知らないのですが、ヤマハらしい素直で芯の通った音は好きです。ニュー・カスタムもいろいろなタイプがあるので好みによって選べるわけですが、ヤマハらしさという個性の点では昔のプロモデルの感じがよかったなーと思ったりもします。

 以上独断と偏見に基づき正直なところを述べさせていただきました。音質、吹奏感はマウスピース、リード(そしてもちろん演奏者の技術)に因るところも大きく一概に楽器のせいにはできないのですが、自分の理想の表現を目指していろいろと道具を吟味するのもまた演奏する者の楽しみのひとつです。たくさんの人の意見を聞いて自分にぴったりの「一生モノ」を見つけて下さい。


【谷口英治】


※注:マウスピースはバンドレンB45ライヤープロファイルを経て、現在B40プロファイルを使用。
 クランポンR13プレステージよりもRCプレステージの方が鳴る、と最近感じた。
 谷口(2003.9/26)



 

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